その後、台風11号の接近もあって梅雨明けはしばらくお預けとなったが、今年もまた、7月の後半からはたくさんの人が海を訪れるだろう。
葉山町の海岸沿いにある真名瀬(しんなせ)のバス停は、その森戸海水浴場と一色海水浴場の間のいわばエアポケットのような空間にある。
目立たない。だが、バス停の白いコンクリートの待合所も、その向こうに広がる水平線も素晴らしい。地中海沿岸には行ったことがないのであくまで想像だけれど、まぶたを閉じれば、どこか南仏あたりの海岸が浮かんでくる。そんなまぶしさで輝いている。
バス停越しに海を見る。右に少し歩くと源頼朝創建と伝えられる森戸神社(森戸大明神)。本殿裏の磯から沖へ700メートル先には名島の赤い鳥居、その手前に裕次郎灯台。さらに沖を望めば相模湾上に江の島が浮かび、お天気に恵まれた日なら富士山も見える。
裕次郎灯台の正式名称は「葉山灯台」というそうだが、石原裕次郎さんの三回忌を記念して建てられ、地元の人たちには通称の方が親しまれている。