バス停に戻ろう。目の前の海の左側は真名瀬漁港。はるか沖合から、ゆっくりと漁船が戻ってくる。
のどかです。漁港の隣のマンション群から道路一つ隔てた芝崎海岸は海の生物の宝庫である。
満潮時には真ん中に松の木がある小山だけが島になって残り、後は海中に没する。ただし、潮が引くと岩場が現れ、道路から石の階段を降りてその岩場にも出られる。ヒトデやカニ、ナマコ、ウミウシ、アメフラシ…こりゃあ楽しいね。葉山御用邸にも近い。海洋生物学者として知られた昭和天皇もこの岩場で研究に打ち込まれたという。
ひと夏に100万人を超える海水浴客が集まる鎌倉の由比ガ浜ほどではないが、もうすぐ葉山の海もたくさんの人でにぎわう。
海水浴の合間につかの間の小トリップも…と、お勧めしたいところだが、この魅力を味わうには、あまり人が来ない方がいいか? 微妙なところだ。(文:編集委員 宮田一雄/撮影:写真報道局 渡辺照明/SANKEI EXPRESS)