現状を知ることが大切
海の日には、式典に続いて「IMO 世界海の日パラレルイベント2015」国際シンポジウムが開催された。「海事から海洋への広がり」など4つのセッションが行われ、各分野における国内外のオピニオンリーダーが議論を交わした。
「次世代に海を親しませるための教育」を議論したセッションでは、田中智志東大大学院教授(教育学)が進行役となり、5人のパネリストが、日本における海洋教育の現状や欧米での実践事例の発表を行った。
パネリストの一人、米国カリフォルニア州モントレーベイ水族館のマーガレット・スプリング副館長は、水族館が開発した携帯アプリ「シーフード・ウォッチ」を紹介した。検索窓に魚の名前を入れると、現在の資源量に基づき、購入すべき魚種を色分けして示してくれる。緑は「購入に最適」、黄は「購入してもよい」、赤が「購入を避けるべき」。米国の多くの企業や飲食店が参画しており、赤色魚種は段階的に販売をやめるなど、米国内で大きな影響力を持ちつつあるという。情報は6カ月ごとに更新され、天然、養殖の別も表示される。視覚的に分かりやすい仕組みなので、子供たちにとっても水産資源について考えるきっかけとなっている。