「恭子ちゃんは芯が強くて好奇心旺盛」「成河(ソンハ)さんは突き進んでいく姿が素晴らしい」と信頼し合う深田恭子さん(左)と成河さん=2015年6月29日、東京都渋谷区(今井正人撮影)【拡大】
気分は「キュウリの漬物」
演出の指示は細かく、1センチ単位の指の動きや、かかとの使い方まで緻密な計算がある。「現代演劇のフィールドで俳優が主張し、切れよく白黒はっきりさせる動きとは真逆。止まらずに動き続ける方が難しく、訓練が必要なのだと思い知った」と成河。舞台では自分なりの役作りを信条としてきたが、今回は全てを委ねる決心をした。
「僕が全然センスの違うものを持ち込んでも迷惑になるだけ。気分は『キュウリの漬物』。どんな味になるか分からないけど、漬け込まれてみたい」
舞台は幻想的で柔らかい雰囲気の中、観客が引き寄せられていくように作られている。それは「意味のある人生とは何か」という、作品の持つ強いメッセージを伝える仕掛けでもある。