≪福島事故から4年5カ月 真剣勝負の審査≫
東京電力福島第1原発事故後の4年5カ月。原発をめぐって、日本は何を変え、何をしてきたのか。安全対策を徹底的に見直したのは無論、事故前に利益共同体となっていた“原子力ムラ”を解体したことが意義深い。ただ再稼働に対する国民の理解が得られているとは言い難く、原発への反対意見も根強い。
原発事故前と大きく変わったのは、2012年9月、経済産業省から原子力安全・保安院を分離・解体し、政府からも事業者からも独立させた「原子力規制委員会」を発足させたことだ。
「規制のレベルが革命的に変わった。真の安全というものを追求する態度は少しずつできてきている」。規制委の田中俊一委員長は5日の会見で、規制機関に対する国民の信頼回復が道半ばであることを認めて、そう答えた。
原発事故は、国会の事故調査委員会が「天災ではなく人災だ」と指摘したように、規制機関が「電力会社のとりこになっていた」(事故調報告書)ことが一因にあった。