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アルプスに涼を求めて 人と氷河 ごく近い距離 (2/3ページ)

2015.8.12 10:00

氷河特急の終点ツェルマットの街(1620メートル)からゴルナグラートの頂上(3089メートル)まで、マッターホルンを眺めながら一気に登るゴルナグラート鉄道。山道が整備されているので帰り道は池を廻りながら散歩するのも楽しい=2015年7月5日、スイス・ヴァレー州(唐木英明さん撮影)

氷河特急の終点ツェルマットの街(1620メートル)からゴルナグラートの頂上(3089メートル)まで、マッターホルンを眺めながら一気に登るゴルナグラート鉄道。山道が整備されているので帰り道は池を廻りながら散歩するのも楽しい=2015年7月5日、スイス・ヴァレー州(唐木英明さん撮影)【拡大】

  • ベルニナ・アルプスのピッツパリュー峰(3901メートル、左)の雪庇(せっぴ)が大音響とともに崩れ、氷河を雪煙で覆った瞬間=2015年7月11日(唐木英明さん撮影)
  • マッターホルンを眺める絶好の展望台として知られるゴルナグラート山頂。目前に迫る何本もの氷河の光景が世界中の観光客を魅了する=2015年7月5日(唐木英明さん撮影)
  • アルプスの険しい山中を自由に走り回るヤギの仲間のアイベックス。アイスマンの胃の中にはアイベックスの肉が残っていた=2015年7月7日(唐木英明さん撮影)
  • マッターホルンは今年、初登頂から150年を迎え、登頂ルルートがライトアップされた=2015年7月7日(唐木英明さん撮影)
  • パノラマカーが魅力の氷河特急で飲むビールは格別だ=2015年7月10日(唐木英明さん撮影)
  • マッターホルン(標高4,478メートル)
  • 東京大学名誉教授、唐木英明さん=2015年3月3日(田中幸美撮影)

 ≪科学でも解けぬアイスマンの謎≫

 アルプスの登山やスキー場で知られるスイスの町、ツェルマットへ向かう氷河特急(グレッシャー・エクスプレス)は、旅行者のあこがれになっている。私は今回が3回目の乗車だが、天井のふちがガラス窓になったパノラマカーで氷河を眺めながら飲むビールは格別だ。氷河特急というからには、乗ったらずっと氷河が見えると思うかもしれないが、実際の見どころはそれほど多くない。パノラマカーは窓が開かないこともあり、私は一部区間は普通列車に乗って、窓を開けて写真を撮った。

 アルプスの氷河といえば、「アイスマン」が見つかったことでも有名だ。1991年9月、イタリアとオーストリアの国境に近いエッツタール渓谷(3210メートル)で氷河の中から見つかった遺体だが、最初は数十年前に遭難した人ではないかと考えられていた。詳しい調査で5300年前の男性だということが分かり、一躍世界的な話題になった。岩の間に倒れ、その上を万年雪が覆ったため、氷河に流されずに現在まで同じ場所にとどまったのだ。

アイスマン 身長159センチ、体重40キロ、46歳

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