追悼慰霊式でろうそくを見つめる子供たち。次世代への継承が課題となっている=2015年8月12日午後、群馬県多野郡上野村(鴨川一也撮影)【拡大】
世界に衝撃を与えた日航ジャンボ機墜落事故から、12日で30年となった。遺族は高齢化し、日航では事故後に入社した社員が9割を超えた。時の流れに直面しつつ、日航や遺族は互いの間の壁を乗り越えながら、教訓を次世代に語り継ぐ努力を続けている。
4歳の同行者
「御巣鷹(おすたか)の尾根」に、12日早朝から多くの遺族が慰霊登山に向かった。
事故直後には半日以上かかった尾根も、今は途中まで車で行けるため、ゆっくり歩いても1時間。それでも急な登りもあり、遺族は「この先いつまで登れるか」と不安を口にする。“御巣鷹”は継承できるのか-。
「あまり心配していない」。遺族らでつくる「8・12連絡会」事務局長の美谷島(みやじま)邦子事務局長(68)は明るく話す。慰霊登山をする遺族に若い世代が増えているからだ。
弟=当時(30)=を亡くし、毎年御巣鷹を訪れる和歌山市の長谷川博行さん(66)には今年、新たな同行者ができた。次男、隆之さん(35)に連れられてきた、孫の旦陽君(4)だ。