映像も駆使して
ほかにも、白い本を広げると、天井から床面に向けて投影されている星や空飛ぶ電車、宇宙船などのアニメーションが映し出される重田佑介「イデアの広場」(2015年)、架空のギャラリーを巡りながら、たにぐち部長が部員のひろしにメディア・アートの歴史や作品について解説する谷口暁彦「たにぐち部長の美術部3D-メディア・アート編」(2015年)もあり、親子連れで、たっぷり遊べる。
ICCでのキッズプログラムは2006年に始まり、今年で10回目となる。ここ数年は、音や映像の仕組みを学んだり、アイデアに疑問を持ってもらえるような内容に変えてきたという。
今回の展示でも意識しているのは、子供たちの驚きと、疑問。畠中実主任学芸員は「ただ楽しいだけではなく、展示物に触発されて、どんな仕組みやアイデアでできているのかを考えてほしい」と話している。(原圭介、写真も/SANKEI EXPRESS)