8月20日、北朝鮮の砲撃情報を受け、国家安全保障会議を招集した韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(中央)。朴大統領の訪中には、挑発を続ける北朝鮮を牽制する狙いもある=2015年、韓国・首都ソウルの青瓦台(ロイター)【拡大】
韓国側は、安倍晋三首相(60)の戦後70年談話に対する中国の抑制的な批判をみて、(1)中国は抗日戦勝記念行事でことさら反日をアピールすることはない(2)朴大統領が訪中に踏み切っても日韓関係改善の流れにそれほど悪影響を及ぼさない-と判断した可能性がある。
また、朴大統領としては習主席との会談で、韓国での年内開催を調整している日中韓首脳会談への参加意思を中国側から引き出すことを狙っているとみられる。日中韓首脳会談の場を利用し、懸案の日韓首脳会談を実現させれば、米国が望む日韓関係改善にも資する、との判断だ。
このほか、戦勝記念行事前後に安倍首相が訪中する可能性が取り沙汰されており、その場合、日中に対し韓国が孤立感を深めることになる。訪中しない選択肢は外交的に危険だった。
ただ、今回の戦勝記念行事には、欧州各国が米国や日本に配慮して首脳の出席を見合わせている。特に軍拡を進める中国の人民解放軍を観閲することへの米欧のアレルギーは強い。