8月20日、北朝鮮の砲撃情報を受け、国家安全保障会議を招集した韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(中央)。朴大統領の訪中には、挑発を続ける北朝鮮を牽制する狙いもある=2015年、韓国・首都ソウルの青瓦台(ロイター)【拡大】
これに加え、朴大統領の記念行事への出席は、オバマ政権の日米韓を軸としたアジア重視戦略の切り崩しを図る中国を利することになると、米側は強く警戒していた。歴史問題での中韓による「対日共闘」も抑制したかったが、中国に米韓、日米韓へのくさびを打ち込まれた結果となり、戦略見直しを迫られそうだ。
また、欧州諸国も記念行事に警戒感を抱く。欧州メディアによると、英国は招待状を受けておらず、仏独など他の国々も首脳レベルの出席は見合わせるとの見方が報じられている。欧州諸国はロシアが5月に行った対独戦勝記念式典への首脳の出席も見送っており、中国側の式典を通じた中露接近も警戒している。
一方、日本政府は表だった反応を避けている。菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は20日の記者会見で、朴大統領の記念行事への出席について「第三国同士のことだからコメントする立場にない」と語った。(ワシントン 青木伸行、
ベルリン 宮下日出男/SANKEI EXPRESS)