聞いてから、車の中の冷ややかな空気に気づいた。何をしてるのも、何も、ない。彼はみんなのために、混雑するキャンプ場へ早朝から場所取りに出向いてくれたのである。
電話を切ったあと、どうしてあそこで感謝や申し訳ないという気持ちよりも先に、一人でぽつんと待ちぼうけを食らわされる彼がおもしろいといって笑えるのかと、一斉に非難を浴びた。返す言葉もない。性格が悪いと、また言われる。その通りだと、私も思う。私も、自分で自分のことが信じられない。
姪の答えにため息
到着して、まず真っ先に彼にそのことを謝った。許してもらえたが、危なかった。たぶん、私は普段からこういうことをぽろぽろとやらかしているのだろう。今回はたまたま気づくことができただけなのだろう。
キャンプの途中で姪っ子が、自分の好きな作家のことをいろいろ想像してみるという宿題が出たから、私のことを書くと言って、テーブルでプリントの空欄を埋め始めた。