中国・天津市の港湾部で発生した大規模な爆発で、噴き上げられる炎=2015年8月13日(共同)【拡大】
中国天津市の経済開発区で12日、大規模な爆発が起き、110人以上が死亡した。現場に猛毒の化学物質が大量に保管されていたことなどから住民や進出する日系企業に不安が広がっている。
Q どこで起きたの?
A 天津市の港湾部にある「浜海新区」の中国企業「瑞海国際物流公司」が所有する倉庫だ。浜海新区には、流通大手のイオンやトヨタ自動車など日系企業も進出している。
Q 被害の大きさは?
A 報道によると、倉庫には、危険なシアン化ナトリウムや硝酸アンモニウムなど主な化学物質だけで2500トン以上保管されていた。衝撃で直径約100メートルの穴ができた。海外から輸入した数千台の車が壊れ、日系を含む約1700の企業施設も損壊するなど経済的な損失も甚大だよ。
Q 爆発の原因は?
A 軍の関係者は、倉庫での火災により金属製容器が破損、消火用水が内部の金属ナトリウムにかかったことが原因とみている。消防士は化学物質があるとは知らないまま放水したと証言した。