デラウェア州議事堂で行われた長男、ボー氏の追悼式典で、目を閉じて天を仰ぐジョー・バイデン副大統領(中央)。ボー氏も望んでいたとされる大統領選への出馬があるのか、バイデン氏の決断に注目が集まっている=2015年6月4日、米デラウェア州ドーバー(AP)【拡大】
2007年1月に翌年の大統領選出馬を表明した際には、上院議員だったオバマ氏を「頭がよく、クリーンで、見栄えもいい初めての主流派のアフリカ系米国人だ」と評し、人種差別発言として批判を浴びた。悪気はなかったようだが、車いすの州議会議員を紹介するとき「みんなに見えるように立ち上がってください」と発言したこともある。
日本絡みでは13年末、安倍晋三首相(60)の靖国神社参拝に米政府として「失望」を表明するのを主導した人物として知られるバイデン氏だが、ホワイトハウスのホームページは「外交委員長を含む上院議員として数十年の外交政策の経験を持ち、国際問題でオバマ大統領に助言する」と紹介している。
副大統領としては影が薄いバイデン氏だが、上院議員としては7回当選という経歴を持ち、外交や司法などの分野で重きをなしたベテランだ。大統領を目指す資格は十分にある。
長男の死で潮目変わる
バイデン氏は今年2月、大統領選出馬に関して「夏の終わりに決める」と述べていた。クリントン氏が6割以上の支持を受け、独走を守り切るとみられていた時期だけに、政界にもメディアにも発言を真剣に受け止める空気はなかった。