デラウェア州議事堂で行われた長男、ボー氏の追悼式典で、目を閉じて天を仰ぐジョー・バイデン副大統領(中央)。ボー氏も望んでいたとされる大統領選への出馬があるのか、バイデン氏の決断に注目が集まっている=2015年6月4日、米デラウェア州ドーバー(AP)【拡大】
ただ、米キニピアック大学による激戦3州(フロリダ、ペンシルベニア、オハイオ各州)を対象にした最新の世論調査ではバイデン氏の意外な強さが浮き彫りになった。
3州で共和党のトランプ氏、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)、マルコ・ルビオ上院議員(44)と戦うことを想定した人気投票で「星取表」を作ると、クリントン氏が3対6で負け越したのに対し、バイデン氏は5対4で勝ち越していた。クリントン氏に対する好感度の低さが影響しているとみられる。
もちろん、大統領選を勝ち抜くために不可欠な資金力、連邦議会や州議会の議員からの支持で有利なクリントン氏の優位はそう簡単には揺るがないとみられる。だが、クリントン氏が支持拡大のため主張を左傾化させる中、民主党の中道を代表するバイデン氏が論戦に多様性を与えることは確かだ。9月とみられる決断に注目したい。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS)