デラウェア州議事堂で行われた長男、ボー氏の追悼式典で、目を閉じて天を仰ぐジョー・バイデン副大統領(中央)。ボー氏も望んでいたとされる大統領選への出馬があるのか、バイデン氏の決断に注目が集まっている=2015年6月4日、米デラウェア州ドーバー(AP)【拡大】
潮目が変わったのは、今年5月にバイデン氏を襲った悲劇がきっかけだった。
長男でデラウェア州司法長官を務めたボー・バイデン氏が46歳の若さで脳腫瘍により死去。米メディアは、ボー氏が生前、大統領選出馬を促していたと報じたことで、バイデン氏の挑戦が現実味をもって語られるようになってきた。
私用メール問題などでクリントン氏の支持率が低下するのと反比例するように、社会主義者を自称する無所属のバーニー・サンダース上院議員(73)が着実に支持を伸ばしていることも、バイデン氏が「反クリントン」の受け皿となる可能性に現実味を加えている。
「サンダース氏らに比べれば、バイデン氏の方がクリントン氏を負かす可能性ははるかに高いだろう」
米紙ウォールストリート・ジャーナルは最近の社説で、バイデン氏が長い政治経歴で労働組合などに堅固な支持基盤があることを挙げてこう予測した。
出馬可否の決断は来月か
共和党寄りの報道で知られる保守系のFOXニュースはバイデン氏の出馬が取り沙汰されると、「クレイジー・アンクル・ジョー」(いかれたジョーおじさん)というニックネームを使ってその動静を報じている。保守派がはしゃぎ気味なのは、共和党側にしてみればクリントン氏に比べてバイデン氏の方がくみしやすいとみるからだろう。