「これから死にます」。思い詰めて小学校の時から仲の良かった友人にメールを送った。友人は自宅近くの駐車場で泣いていた佐藤さんを見つけてこう言った。
「生きていてくれないと困るから」。家族の理解や友人の存在で佐藤さんは立ち直った。その後、通信制高校を経て大学に進学した。
「いじめに遭っていたときには、学校が世界の全て。自分を理解してくれるところが学校以外にもあると気づき、楽になった」と佐藤さん。
私自身も、学生時代は学校以外の世界を考えられなかった。しかし、社会人になり、新聞記者という仕事に就いて、多くの人に出会った。不登校だった人もいれば、いじめられていた経験のある人もいる。「死にたい」と思うほどつらい思いをしたことがあっても、元気に生きている人もいる。
社会には、いろんな生き方をしている人がいる。人生の選択肢は、自分で考えているよりも多いということを、記事を通して伝えていけたらいいと思う。(油原聡子/SANKEI EXPRESS)