「信じるしかない」
国際オリンピック委員会(IOC)は20年7月24日の五輪開幕前に、競技運営の手順を確認するテスト大会や開会式のリハーサルなどを実施する期間を確保するため、完成時期を20年4月から1月に前倒しするよう政府に要請している。組織委の武藤敏郎事務総長も「6カ月の準備期間は過去の五輪の経験から必要。これを守れなければ、大会運営そのものに不具合が出かねない」という。
ただ、政府が想定する40カ月の工期はぎりぎりのスケジュール。設計・施工業者にさらなる工期短縮案を期待するが、東京都幹部は「工期を縮めろというのは、作業員の手配などが難しく、ゼネコンが一番嫌がること」とみる。
旧計画での完成予定は19年5月末だった。組織委幹部は「以前の計画なら、懸案の競技場内の暑さを1年前にチェックをできたが、それもかなわない」と既に出ている影響を指摘する。自然災害などによる工事の遅れは致命傷になりかねず、日本オリンピック委員会(JOC)関係者は「悲観要素はいくらでもある。間に合うことを信じるしかない」と語った。(SANKEI EXPRESS)