約1万2000人が参加して行われた大規模な軍事パレードで行進する兵士=2015年9月3日、中国・首都北京市(ロイター)【拡大】
日本や米国など先進七カ国(G7)の首脳は全員参加を見送った。太平洋戦争の戦場となったフィリピンやインドネシアの首脳も姿を見せなかった。参観したものの「私は政府の人間ではない」と日本への配慮を示した出席者もいた。
習はパレード後に人民大会堂で行われたレセプションで、次のようにあいさつした。
「侵略戦争以後に生まれた人であっても正しい歴史観を持ち、歴史の教訓を心に刻まなければならない」
首相、安倍晋三首相が8月に出した戦後70年談話で「戦争に関わりのない世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と述べたことを意識したことは明らかだった。
レセプションに出席したプーチンや朴を前に、その場にいない安倍に対して、「歴史戦」の継続を宣言した形だ。(敬称略/SANKEI EXPRESS)