9月2日、北京の人民大会堂で握手する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(左)と中国の習近平国家主席=2015年、中国・首都北京市西城区(共同)【拡大】
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が2日に訪中し、北京の人民大会堂で中国の習近平国家主席と会談した。韓国大統領府によると両首脳は、2015年5月の北京での開催以来、中断している日中韓3カ国首脳会談について「10月末から11月初旬を含む、双方に都合のいい時期」の開催で一致した。
中国が具体的な日程調整に応じてこなかった経緯があり、朴氏が習氏に開催を促したもようだ。議長国の韓国は、開催が実現すれば訪韓する安倍晋三首相と朴氏による初の日韓2国間の首脳会談に臨む意向とみられる。
日本政府筋は、韓国から複数の日程の提示を受けているとし「開催日で合意はしていないが、中国が日程調整に応じたことで開催実現の可能性が高まった」と歓迎した。
習氏は会談の冒頭「両国人民は日本の植民侵略に抵抗し、民族解放を勝ち取る戦いにおいて団結し助け合ってきた」と強調。北京で3日に開かれる「抗日戦争勝利70周年」記念行事への朴氏の出席に歓迎の意を表した。
朴氏は、8月に南北関係が緊張したことを挙げ「緊張解消に中国がわれわれと緊密に連絡し建設的な役割を果たしてくれた」と謝意を示した。
中国メディアによると、習氏は北朝鮮核問題で「中国は(核放棄を明記した05年の)6カ国協議共同声明と国連安全保障理事会決議の完全履行を主張し、情勢を緊張させるいかなる行動にも反対する」と述べた。