9月2日、北京の人民大会堂で握手する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(左)と中国の習近平国家主席=2015年、中国・首都北京市西城区(共同)【拡大】
両首脳は、日中韓の協力体制は「北東アジアの平和や安定、繁栄のための重要な協力の枠組みだ」として発展させていくことで一致した。
日中韓首脳会談は、3月の3カ国外相会談で「最も早期で都合の良い時期」に開くことで合意していた。
会談後、習氏は朴氏と昼食を共にし、厚遇した。両氏による首脳会談は6回目。米国が難色を示す中、朴氏は記念行事への出席を判断しており、韓国の中国への接近も鮮明になった。
≪米国の圧力振り切り 未来志向アピール≫
中韓首脳が、抗日戦争勝利70年記念行事に合わせて会談、両国の緊密ぶりが際立った。これを機に対日外交の強硬路線に一区切りつけたい韓国。韓国首脳の参加でパレードの正当性を国際社会にアピールしたい中国。双方の思惑が一致し、米国の圧力も振り切った。
「前の世紀で両国が共に経験した苦しい歴史が、今日の友好の大切な土台になっている」。韓国の朴槿恵大統領は中国の習近平国家主席との会談で、日本の侵略被害国だったことが、中韓を結び付けていると強調した。