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日中韓首脳会談「来月末にも開催」 習主席と朴大統領が一致 (3/4ページ)

2015.9.3 08:00

9月2日、北京の人民大会堂で握手する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(左)と中国の習近平国家主席=2015年、中国・首都北京市西城区(共同)

9月2日、北京の人民大会堂で握手する韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(左)と中国の習近平国家主席=2015年、中国・首都北京市西城区(共同)【拡大】

 だが、朴氏の父で元大統領の朴正煕氏(1917~79年)は、植民地時代に日本陸軍の士官学校で学び、満州国の将校を務めた人物。抗日戦争で「打倒した」帝国主義時代の日本の一員とも言える。そうした父の過去は国内で「親日派の娘」との攻撃を招き、現政権の対日外交を妥協できない硬直したものにしていた。

 被害国のリーダーとして日本の植民地支配を非難することで父の過去を「清算」し、任期後半の対日外交のフリーハンドを広げたい思惑が垣間見える。

 また、韓国にとって中国は最大の貿易相手国。対中貿易の規模は対米、対日貿易額の合計よりも大きい。6月に正式署名した中韓自由貿易協定(FTA)の早期発効による中国市場の取り込みは、朴政権の経済政策の生命線になりつつある。

 米国は中韓の急接近を懸念し、朴氏に行事参加を控えるよう求めたが、韓国は「米国とは民主主義と市場経済を、中国とは歴史と文化を共有している」(韓国外務省高官)と対米と対中関係を対等に扱う姿勢を隠さない。

 「人民の解放を追求した両国民の苦闘(の歴史)はよく似ている」。習氏も会談で歴史的な近似性を強調してみせた。

 韓国が朴氏の行事出席を発表した翌日、中国共産党機関紙、人民日報系の「環球時報」は社説で「朴氏本人と韓国政府は正しい決定をした」と称賛した。

「血盟」とも呼ばれた中朝関係にすきま風

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