ザ・ロックことドウェイン・ジョンソン(43)がプロレス界のスーパースターだったことを知らない若者が増えてきたようだ。俳優に転じて成功を収め、今や広くエンターテインメント業界に君臨する帝王の風格さえ備えた感がある彼の新作アクション「カリフォルニア・ダウン」(ブラッド・ペイトン監督)では、娘を思う父親の親心が繊細に描かれている。ジョンソンはEXの電話取材に応じ、今まであまり語られることのなかった父親・ジョンソンとしての心の内を明かしてくれた。
人物に深み出すため
《レスキュー隊ヘリコプターのパイロット、レイ(ジョンソン)が米ネバダ州で発生した大地震の現場に駆けつけ被災者の救助活動にあたっていたところ、今度は別居中の妻、エマ(カーラ・グギーノ)と娘、ブレイク(アレクサンドラ・ダダリオ)がいるカリフォルニア州でも激しい揺れが起きた。レイは急遽(きゅうきょ)カリフォルニア州へヘリを飛ばし、倒壊寸前の高層ビルの屋上からエマを救うことができたが、ブレイクはエマのフィアンセとサンフランシスコに向かったという》
上映時間のほとんどが巨大地震と大津波が猛威を振るう非日常的な場面の連続だけに、ジョンソンは、作品にリアリティーを持たせ、レイという人物に深みを与えることに心を砕いた。