冠水したままの道路を歩く人たち=2015年9月13日午前、茨城県常総市(共同)【拡大】
高杉市長は13日午前の会見で「住民から川が増水していると連絡があった地域にだけ、決壊前に避難指示を連絡した。ほかに指示を広げるかどうかの議論はなく、異論も出なかった」と説明。その上で「決壊は想定していなかった。われわれの予測では十分な対応ができなかった。大変申し訳なかった」と述べた。
警察への取材では、負傷者は13日午後5時現在、宮城県で2人、茨城県で22人、栃木県で2人。常総市は、連絡が取れない行方不明者を15人としている。
一方、土木学会の専門家や国土交通省関東地方整備局の調査委員会がこの日、常総市を訪れ、鬼怒川の堤防が決壊した現場を調査した。土木学会の山田正・中央大教授は取材に、増水した川の水が堤防を越えてあふれ、外側の土手を削り取って決壊に至る「越水破堤」の可能性が高いとの見方を示した。
山田教授によると、周辺の木に付着した泥が堤防の高さを超えていたことから、越水した後に決壊したと判断した。「あふれた水が非常に速いスピードで堤防を下って浸食したのだろう」と話している。
周辺の地盤が大きくえぐられており、決壊後にはさらに、強い勢いで水が流れ込んできたことを示しているという。この地点から決壊した理由については、さらなる調査が必要とした。