9月12日の労働党党首選の結果発表前に首都ロンドン市内中心部で支持者らに囲まれるジェレミー・コービン氏(中央)=2015年、英国(ロイター)【拡大】
英国で長らく2大政党の一翼を担い、1990年代には中流階級や保守層の一部をも取り込み、トニー・ブレア首相(就任当時43歳)を輩出した労働党に異変が起きている。12日に実施した党首選で、ゴリゴリの左派で他候補よりも20歳以上も年上のジェレミー・コービン下院議員(66)が圧倒的な支持を得て選ばれたのだ。カール・マルクスの崇拝者で、反緊縮財政や鉄道、電力会社の再国有化などを掲げ、NATOからの撤退を提唱するコービン氏の圧勝に、党内には衝撃が走り、保守党政権も警戒を強める。労働党そして英国に今、何が起きているのか…。
不平等・不公正解消訴え
デイヴィッド・ミリバンド党首(50)が5月の総選挙で大敗した責任をとって辞任表明したことに伴って行われた今回の党首選。BBCや英紙ガーディアン、デーリー・メール(いずれも電子版)などによると、党首選には55万人いる労働党員のうち、42万2000人が投票したが、コービン氏の得票率は59.5%(25万1000票)で、他の3候補を圧倒した。