9月12日の労働党党首選の結果発表前に首都ロンドン市内中心部で支持者らに囲まれるジェレミー・コービン氏(中央)=2015年、英国(ロイター)【拡大】
趣味は家庭菜園で育てたフルーツでジャムを作ることとサイクリング。熱心な菜食主義者で庶民の食べ物の代表といえるフムス(ひよこ豆のディップ)が大好物。無精ひげにノーネクタイというラフなスタイルで、ロンドン北部に拠点を置くプレミアリーグのアーセナルFCのサポーターであると公言するなど、骨の髄まで庶民派。
内外から懸念の声
だが、党の方針に平気で逆らう異端児のため、党務・政務で要職に就いたことはない。それだけに今回の党首選でも、当初は泡まつ候補扱いだったが、7月初めに最大労組で運輸系のユナイトの支持を得たのに続き、多くの労組の支持を相次いで獲得していった。
それでも彼の圧勝ぶりは「英政治史上、最大の番狂わせのひとつ」(BBC)との声も出るほど衝撃的だ。デーヴィッド・キャメロン首相(48)やマイケル・ファロン国防相(63)は「英国の安全保障に危機的な影響を与える」と非難。さらに欧州での中道左派の流れを主導してきた労働党内からも、ブレア氏(62)が「党は今、致命的な危機にあり、コービン氏が党首になれば破滅する」と警告したほどだ。