東京大学名誉教授、唐木英明さん=2015年3月3日(田中幸美撮影)【拡大】
日本館の外壁は循環型社会をアピールする木材を使った「立体木格子」。2階建てで1階が展示スペース、2階がレストランだ。最初に出てくるのは壁一面の映像スクリーンで環境破壊と再生を書画で展開するという凝った趣向。続いてプロジェクションマッピング(実物と映像をシンクロさせる映像手法)で映し出す日本の水田の四季。自然と共生する田園風景を美しく表現していた。
さらに、人口爆発と食料危機、食の不均衡、気候変動と農業、食の偏在という地球規模の4つの困難な問題について、日本の対策を最新のコンピューター技術を使って解説していた。
≪和食材の流通 高い壁も実感≫
和食がユネスコの無形文化遺産となったが、海外の日本料理店では「なんちゃって」の日本食を現地の人が作っている店が多いのも事実。日本人が毎日食べている日本の味を世界の人に知ってもらおうと企画されたのが2階の和食レストランだ。現地の親子連れが、天ざるやカツカレー、すき焼き弁当などを「ボーノ(おいしい)」と舌鼓を打っているのを見るのは、日本人としてちょっと誇らしい気持ちになる。