広島県広島市安佐南区八木地区の住宅地。土石流に襲われた住宅跡が更地となって連なる=2015年8月19日午前(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】
さらに崖崩れが懸念される約7万2000カ所の特別警戒区域のうち、約6万2000カ所が未整備で、6882カ所は付近に市街地があった。
山間部や傾斜地が多い自治体では整備する場所が多いため時間がかかり、財源の問題も背景にあるとみられる。
検査院は国土交通省に効率的に対策を進めるよう求めた。国交省は「以前から現場の住宅の状況などを調査して優先順位を付けて対策を進めている」としている。
検査院は、27都道府県が採択した土砂災害対策事業の実施状況も調査。8府県の34事業は、地権者との交渉が難航するなどして採択後5年以上着工できていなかった。徳島県の5事業は15年以上未着工だった。
また、砂防設備の管理台帳を調べたところ、一部の設備の台帳が作られていないなどの不備が11都府県であった。富山県では、台帳に記載がある砂防ダムの一部が実際には存在していなかった。