広島県広島市安佐南区八木地区の住宅地。土石流に襲われた住宅跡が更地となって連なる=2015年8月19日午前(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】
島根県は、同じ検査院の集計では未整備箇所が「ゼロ」だった。だが県によると、全国最多の約3万2000カ所に上る警戒区域の指定は終えたが、特別警戒区域の指定は一部にとどまり、調査は19年度までかかるという。
14年度末で、土砂災害の危険がある箇所のうち、対策が必要な箇所の整備率は2割に満たない。担当者は「高齢者施設や避難所のある場所を優先しているが、全ての整備が終わるめどは立っていない」と説明した。(SANKEI EXPRESS)
■土石流 集中豪雨や長雨などにより、山腹、川底の石や土砂、流木が、川や山肌などを一気に流れ下る現象。勾配が急な谷筋で起こり、崖崩れよりも被害範囲が広がりやすい。時速は20~40キロで、60~70キロに達することもある。昨年8月には、広島市の安佐南、安佐北両地区を記録的な豪雨が襲い、大規模な土石流が発生。崖崩れによる被害も合わせて74人が亡くなり、災害関連死と認定された1人を含めた75人が犠牲となった。8月末時点で、全国で土石流により人的被害が出る恐れのある警戒区域は約14万カ所、より危険な特別警戒区域は約7万5000カ所ある。