協議会の大井一男事務局長によれば、コンテストの特徴は「現代アートのマーケットに直結する」こと。実際にアート作品を売買しているコレクターや市場関係者を審査員にするほか、1次審査はインターネットによる画像などで行い、2次審査は、軽井沢や香港の会場で現物による審査を考えている。近くコンペティションに向けての実行委員会を立ち上げ、年内には運営方法を決定し、審査員の人選までこぎ着けたい考えだ。
8月23日に開かれたシンポジウム(コーディネーター、本江邦夫・多摩美大教授)には、美術品オークションの「クリスティーズ香港」で現代美術の販売管理をしている副社長のエリック・チャン氏、広島県立美術館長で成城大名誉教授の千足伸行氏、兵庫県立美術館の蓑(みの)豊館長らが出席した。
チャン氏は基調講演の中で、アート作品について情報のグローバル化が進み、アジアでも隣国の作家の作品を買う動きが加速化していることを挙げた。1960年代に日本国内で大きな影響力を持ち、海外にも紹介された「具体」作品も高くなりつつあるが、「まだまだ過小評価されている」と述べた。