父への複雑な思い
また、ホープとピムが繰り広げる、絶妙でありながら、どこか歪んでギクシャクした協力関係については、「大人になったホープの心の中にまだ少女時代の素直な気持ちが残っていて、激しく父親を求め、自分との良好な関係を欲しているのです。ホープを演じるうえでこの部分がもっとも興味深かったですね」
不意を突いてラングの顔面を殴りつけることなど朝飯前。首ったまに飛びついて肩車の体勢になったかと思いきや、即座に地面に横転させて腕を逆関接に決め、ぐいぐいと締め上げるなど、情け容赦ない。格闘家も顔負けの俊敏なスパーリングシーンを見せつけられると、リリーが積んだトレーニングの内容にも興味が湧いてくる。
「トレーニングは少しだけやりました」とリリー。もちろんジョークだ。「撮影前に学ばなければならなかったのはボクシングでした。ホープはムエタイのエキスパートという設定です。ムエタイとボクシングは違う格闘技なのですが、ボクシングの基本的な姿勢や動き方を身につけることで、例えばラングをパンチした時に説得力が増すわけです。スパーリングの場面では私がボス。私はこの映画でたくさんの男たちをやっつけるんですよ」。9月19日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)