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【佐藤優の地球を斬る】勝算なき日露外相会談 (3/4ページ)

2015.9.19 08:30

シリアのバシャール・ジャファリ国連大使(右)と言葉を交わすロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使。ロシアの軍事支援強化が米露関係の緊張を高めている=2015年8月7日、米ニューヨーク、国連安全保障理事会の議場(国連提供・共同)

シリアのバシャール・ジャファリ国連大使(右)と言葉を交わすロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使。ロシアの軍事支援強化が米露関係の緊張を高めている=2015年8月7日、米ニューヨーク、国連安全保障理事会の議場(国連提供・共同)【拡大】

  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 <オバマ米政権は、ロシアがシリアのアサド政権への軍事支援強化に乗り出したことで、ウクライナ情勢をめぐり顕著になった対露脅威の認識を増幅させている。シリア情勢を一段と複雑化させるばかりか、「米国に対する挑戦」とも受け止めているためだ。/オバマ政権は、シリアに装備や要員などを輸送するロシア機の上空通過を許可しないよう、周辺国に働きかけている。/これと並行して、ケリー国務長官が15日、ロシアのラブロフ外相と電話で会談し、軍事支援は「シリア内戦を悪化させ、過激派との戦いを弱体化させている」と非難するなど、阻止に躍起だ。>(9月16日、産経ニュース)

 シリアには、19世紀後半に帝政ロシアの支配を嫌い、北コーカサスから当時、オスマン帝国の版図であったシリアに移住したチェチェン人、チェルケス人が数万人居住している。これらの人々が難民となり、親戚(しんせき)縁者を頼ってロシアに流入することをプーチン政権は警戒している。アサド政権を支援し、安定させることで、難民の流出を防ぐことが国益に適(かな)うとロシア政府は考えている。

北方領土交渉の前進期待薄

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