8月の前半は例年通り連日うんざりするような猛暑日が続いたが、後半は一転、夏の強い日差しを感じるどころか肌寒さを感じる日すらあった。実際に過去1カ月の日照時間を調べてみると、平年と比較して半分ほどの日照しかなかった。
鎌倉に3カ所ある海水浴場の来客数も、前年比で30%減少したという。今年は鎌倉市が、砂浜での飲酒禁止や音響機器の使用制限など8項目の条例規制を行ったり、お盆休みの時期に湘南の海にシュモクザメが現れたという情報が追い打ちをかけたことも考えられるが、天候不順の影響も少なからずあったのではないだろうか。そんなわけで海水浴場も少しばかり寂しかったようだ。
このまま夏を体感しないで季節は変わってしまうのかと思っていたところ、いい企画に出合った。
「長谷の灯(あ)かり」
夏の最後を盛り上げるイベントとして、長谷寺の境内を使って、鎌倉の夜を楽しんでもらおうと今年初めて催された。
参拝者は、ろうそくの代わりにLEDを仕込んだ提灯(ちょうちん)を持ち、ライトアップされた境内を散策する。参加型インスタレーションというらしいが、不思議なことに長谷寺の観音堂にあてられたライトの色が変わると、1000個配布された提灯のLEDも一斉に同じ色にシンクロする。