寺院の陰影が、提灯の柔らかい明かりに染められ揺らめき動く様は美しかった。
8月最終週の開催期間、参道や石段に光の列が途切れることはなかった。やっと夏を締めくくれた気がした。
≪ぼたもち食べ災難から逃れる≫
先週末、久しぶりに青空を見ることができた。
江の島の近くにある日蓮宗寂光山龍口寺では、龍ノ口法難会が行われ、好天に恵まれた週末とあって、境内は身動きが取れないほどの参拝者であふれた。仁王門前の江ノ電と車道の併用軌道沿いにも、露店が立ちならび、行き来ができないほどのにぎわいだ。
龍ノ口法難会は、文永8(1271)年、日蓮上人が幕府に捕らえられ、斬首のため連行された龍ノ口刑場で、不思議な事象が起こり刑を免れたことから、この法難のあった9月11日から13日にかけて法要が毎年行われている。
ハイライトは12日の大法要後の夕刻と、13日午前零時に行われるぼたもちまき。日蓮上人が龍ノ口に連行される途中、老女(桟敷の尼)から黒ゴマのぼたもちをいただいた故事にちなんで行われている。