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【逍遥の児】スサノオゆかりの須佐神社に杉の巨木 (1/2ページ)

2015.9.22 11:00

 霧雨に煙る。初秋の出雲路。車で神戸(かんど)川上流地域へ向かう。深い森を抜けた。山間部。突然、田園が開けた。目指す須佐(すさ)神社に到着。島根県出雲市佐田町須佐。伝承によると、古代の神、スサノオはこの地にたどり着き、開拓した。いたく気に入ったようだ。

 「この国は小さいが、いい国だ。わが名を土地につける」。よって、今も「須佐」と呼ばれる。雨が強くなった。傘を差し、境内に入る。本殿は、大社造り。強烈な霊力を放っているのか。同行した娘は、鳥肌が立った。本殿の裏。杉の巨木がそびえる。樹齢千数百年。根と幹。緑色の苔(こけ)に覆われている。不思議な力が宿っていると伝えられる。出雲地方最強のパワースポットという。

 江戸時代。出雲から遠く離れた加賀藩がどういうわけか、この大杉に目を付けた。船の帆柱に使いたい。100万石の大藩の威光を背景に大杉を所望した。代価は800両。だが、回答は「お断り」。樹齢を重ねることができた。

 大杉の周りには、竹囲いがある。幹に触ることはできない。幸い、巨大な根が張り出し、囲いを越えている。大地にしゃがむ。根っこにそっと触る。パワーをいただいた。

八雲立つ 出雲…

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