栃煌山(とちおうざん)に寄り切りで破れ、照ノ富士(左)は今場所初黒星を喫した=2015年9月24日、東京都墨田区の両国国技館(納冨康撮影)【拡大】
大相撲秋場所12日目は24日、両国国技館で行われ、全勝で単独トップの大関照ノ富士が関脇栃煌山(とちおうざん)に寄り切られて初黒星を喫した。栃煌山は7勝目。横綱鶴竜(かくりゅう)は、大関琴奨菊を上手投げで下し、2敗をキープした。2敗目を喫した平幕の勢(いきおい)とともに1差で照ノ富士を追う。
照ノ富士戦は過去5戦全敗。栃煌山の「一発しっかりやりたい」という強く、シンプルな思いが会心の相撲を生んだ。全勝で突っ走っていた大器にひと泡吹かせ、賜杯争いを面白くさせた。
低く立って当たり勝ち、2本入った。たまらず引っ張り込んだ大関の左小手投げもしっかり残す。左はずと右のかいなを返して巨体を起こし、力強く寄り切った。館内の観客は思わず立ち上がり、座布団が舞った。
「本当によかった。いい自信になった」という納得の一番は、北の湖理事長(元横綱)をも「なりふり構わず取り切った。これが栃煌山の相撲だ」とうならせる完勝だ。