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混沌の時代 「歓喜の歌」に込めた思い 中島かずき、加藤和樹 舞台「No.9 -不滅の旋律-」 (2/3ページ)

2015.9.26 10:30

人気劇作家で「NHKの大河ドラマを書いてみたい」という中島かずきさん(右)と「いつか劇団☆新感線の舞台に出たい」という加藤和樹さん=2015年9月18日、東京都新宿区(野村成次撮影)

人気劇作家で「NHKの大河ドラマを書いてみたい」という中島かずきさん(右)と「いつか劇団☆新感線の舞台に出たい」という加藤和樹さん=2015年9月18日、東京都新宿区(野村成次撮影)【拡大】

 中島はウィーンでリサーチ。当時としては珍しかったナネッテの仕事を軸に置き、舞台回し役としてマリアを創作した。「神経質で周囲を振り回し、どこか憎めないベートーベン役は稲垣君にぴったり。恋人、マリア、ナネッテの3人の女性が、自分をしっかり持ちながら彼に対峙(たいじ)する」

 作品中では、ベートーベンを取り巻く人々の思いも並行して描く。新しい時代の到来をナポレオンに期待したが、皇帝となったことに裏切られ、失脚後のウィーン会議で欧州が旧体制に揺り戻されて失望する。中島は「2000年以降の日本や世界と状況はクロスする」と分析する。

 日本では戦後政治の「55年体制」が崩れて民主党政権が登場。だが支持を失って揺り戻しが起き、混沌(こんとん)とした時代に入っている。世界でも東欧やアラブ地域などで革命が起きたが、その後各地で民族紛争が起き、難民問題も深刻になっている。「国民がNOを突きつけた結果がぐずぐずになっていく。その中で個人や芸術家はどう生きるべきか。ベートーベンは『歓喜の歌』を書くに至る。その結論はわれわれにも響く」

「振れ幅を広く」

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