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ジエゴ・コスタとラグビー日本代表 幅允孝 (4/6ページ)

2015.9.27 14:00

南アフリカ戦でスクラムを組む日本代表。ただひたすらに押す、押す=2015年9月19日、英国・首都ロンドン(ロイター)

南アフリカ戦でスクラムを組む日本代表。ただひたすらに押す、押す=2015年9月19日、英国・首都ロンドン(ロイター)【拡大】

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  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 確かにそうだ。サッカーほどのスピード感はなく、眼前の相手を目いっぱい押せども、押せどもトライまでの道のりは遠い。ルールも複雑で何だか難しい。しかし、「前にボールを投げない」という最大の鉄則を基にした陣取り合戦としてこのスポーツを捉えると、ずいぶんシンプルですがすがしいスポーツだと思えてきた。選手はみな懸命で、誰一人さぼる者もいない。南アフリカ戦の日本代表が見せたあの鬼気迫る集中力よ。後半終了間際、フランカー真壁が血のにじむマウスピースを噛み直す表情は、まさに鬼のそれだった。相手より一歩でも前へ。そのささやかにして唯一の願いを、チーム全員が共有している健やかな一体感は、僕の心を揺さぶった。

 激しくも美しい「フェア」

 ラグビーは、悪意を持ってプレイしようと思えば本当に相手を痛めつけることができるスポーツだ。だが、ルール上では相手の頭めがけて突っ込むことはできても、彼らは思わず力を緩めるのだという。「合法(ジャスト)」よりも「きれい(フェア)」を本物のラガーメンは優先するからだ。

日本ラグビーの父といわれる大西鐵之祐

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