【Campus新聞】
□乳製品製造・販売 ひまわり乳業
「高知・自然・健康」「ひまわり乳業でしかできないこと」「ひまわり乳業でしかやらないこと」
ひまわり乳業(南国市)の取締役管理本部長の坂井稔幸さん(41)は、商品開発のコンセプトについてこう語る。
青汁ヨーグルト、ゆずヨーグルト、生姜ヨーグルト、文旦ヨーグルト、トマトヨーグルト、四万十栗ヨーグルト…。「高知らしくて他のメーカーがやってないものはないか」と考えて生まれたのが、いずれも日本で初めてヨーグルトにしたという商品だ。県外の消費者をターゲットにしており、「高知にはこんなにいい素材があるんだよ、ということを知ってもらいたい」と坂井さん。こうした素材を県外に売り出すことで「高知県に恩返しがしたい」とも話す。
1922(大正11)年に創業し93年の歴史を持つ。山間部が全体の84%を占める高知県では交通手段が発達していなかった昔、食べ物を自分たちで調達する必要があった。ひまわり乳業では消費者からのさまざまな要望を受け、牛乳をはじめとする約120種類もの商品を作るようになったという。1人当たりの牛乳消費量が全国47位と少ない高知県で長く続いてこれたのもそのおかげという。