今やエレクトロサウンドを導入したポップミュージックは珍しくないが、クラブ系の印象が強いこのシンセサウンドを、よりポピュラーで身近なものにしたのはチャーチズだろう。何しろ2年間で世界中を回り、364公演も行ったという人気ぶりだ。歌を担当するローレン・メイベリーと、曲作りの軸となるマーティン・ドハーティーに話を聞いた。
真の感情を音に
「僕らが受け入れられた理由は分からないけど、シンセサイザーを前面に出したバンドって、パーソナルな面を音楽やステージであまり出さず、サウンドからもファンからも本当の自分を出さずに距離を置いている感じがする。でも、僕たちは音楽的には個性が強くても、歌詞は普遍的でリスナーが共感しやすかったんだと思う」(マーティン)
「特に新作では、人とのつながりや、音の要素をもっと意識できたの。エレクトロでありながら、曲作りではアナログの楽器や機材を使っているし、そうすることで真の感情を取り入れようとした。その部分があるからこそ、曲とリスナーがコミュニケーションをとることができるのでは?」(ローレン)