オーストラリアに負け、1次リーグでの敗退が決まった開催地元のイングランドチーム=2015年10月3日、英国・首都ロンドン(ロイター)【拡大】
ラグビーのワールドカップ(W杯)で、地元開催で優勝が期待されていたイングランドの1次リーグ敗退が決まり、予想外の経済的損失が指摘されている。英紙デーリー・メールは「最大30億ポンド(約5460億円)の損失」と報道。入場券販売や協賛社収入で過去最高の好調さが続く一方、株式市場への影響を懸念する見方も出ている。
約1カ月半の開催期間で大会前は海外から大勢の観客が訪れ、経済効果が最大22億ポンドと試算された。3大会ぶり制覇が期待されたラグビー発祥地のイングランドが早々と大会を去った衝撃は大きく、1試合当たりで英国のパブなどの売り上げが500万ポンド減少する見通しだ。
イングランドの試合はテレビ視聴率が最も高く、フィジーとの開幕戦は約780万人、ウェールズ、オーストラリアの試合はそれぞれ約1000万人が視聴したが、中継する英放送局ITVの関係者は「これで大会の関心は欧州6カ国対抗レベルに下がり、熱狂的なファンしか見ない」と予想した。
1987年の第1回大会から8度目のW杯で大会ホスト協会の代表チームが1次リーグで敗退するのは初めて。国際統括団体、ワールドラグビー(WR)のゴスパー最高経営責任者(CEO)は「敗退は残念だが、イングランドはスポーツを楽しむ土壌と伝統がある」と、継続した盛り上がりを期待した。(共同/SANKEI EXPRESS)