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三味線の音楽文化が日本をおもしろくする 本條秀太郎が挑み続けている邦楽的本領 松岡正剛 (2/5ページ)

2015.10.8 15:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 三味線と歌。この組み合わせこそが、日本の風土にも四季にも、日本人の言葉づかいにも喜怒哀楽にも一番ふさわしい。楽器と声の両方が「間」(ま)があらわせるからだ。

 初めて本條秀太郎の三味線と声と作曲に接したときは仰天した。感極まった。ああ、これだと思った。ここには三味線と歌の日本文化のすべてが体現されている。それだけではない。本條さんの試みには、日本の過去と未来が、本来と将来がつながっていた。その後、何度もコラボレートするようになって、さらに確信が深まった。本條さんは日本文化の最も大事なことを作って、演じて、伝えることができる稀有なアーティストだということが――。

 それにしても、なぜ三味線と歌を聴く機会がこんなにも少なくなってしまったのだろうか。これでは日本はすたる。クールジャパンはここに戻るべきだ。なんとしてでも、まずは本條さんの端唄あたりから聴き始めてほしい。加えて、ぼくとしてはさらなる芸者さんの日々の活躍を願いたい。

邦楽には「歌もの」と「語りもの」がある

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