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三味線の音楽文化が日本をおもしろくする 本條秀太郎が挑み続けている邦楽的本領 松岡正剛 (3/5ページ)

2015.10.8 15:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 【KEY BOOK】「日本音楽の歴史」(吉川英史著/創元社、7776円、在庫なし)

 日本音楽のことを邦楽という。邦楽にはさまざまな混成文化が入りこんでいて、それが紅毛南蛮文化と出会ったのち、江戸社会のなかで純粋発酵していった。その変遷は日本人の最も大切な「感性の歴史」を受け持っている。邦楽には「歌もの」と「語りもの」がある。楽器も琵琶、箏(こと)、鼓、尺八、太鼓などいろいろあるが、そのいずれをも三味線一丁が引き受けることができた。三味線は「日本の声」なのである。

 【KEY BOOK】「三味線音楽史」(田辺尚雄著/柏出版、3780円、在庫なし)

 三味線音楽は八橋検校・石村検校・沢住検校などの盲人アーティストによって組まれ、元禄から天明に向かって爆発的に広まっていった。その劇的な変遷に何があったのかは、本書に詳しい。田辺尚雄は宮城道雄・町田嘉章・4世杵屋佐吉・吉田晴風らとともに「新日本音楽」にとりくんだ。大正8年の『隅田の四季』に始まり昭和に至ったその試みは、今日の本條秀太郎の挑戦につながっている。邦楽文化の普及者としての著作も多い。

「私の口ずさんだ一節が、才人秀太郎の三味の音で冴えわたる」

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