地雷などで、けがをする子供たちがほとんどだと思っていた自分にとって知らない事実だった。西谷さんは「自分の感覚だと、武器による負傷よりも、こういったやけどなどで苦しむ子供の方がずっと多い」という。地雷で傷つく何倍も、子供たちは貧困の中で傷ついていたのだ。戦争が続く中、援助物資も行き渡らず、満足な医療施設もない。悪循環が生まれている現状がみえた。
こうした子供たちの中からドイツに渡れるのはごく一部。放送された回では、500人以上の応募者の中から57人だけだった。こういう活動があることすら知らない人々がさらに多くいると思うと、胸が詰まる。だからこそ、戻ってきた子供たちは母国の希望になる、と西谷さんは考えている。
国境を越えた壮大な活動は、ドイツが過去の戦争体験を顧みたところから始まっているという。しかし、日本人もこの活動を支えている。平和村で働く医師や看護師などのボランティアスタッフの中に、日本人が多くいる。また、多額の募金が日本から贈られているという。(佐々木詩/SANKEI EXPRESS)