異文化に接するように
本作では、認知症となったシズエの世話でなかなか睡眠時間を捻出できないみさおの壮絶な介護の様子が描かれており、自らも96歳の母親を見守る松坂としても思うところがあったようだ。「小松さんはあるインタビューで介護体験のつらさに触れ、『ある時、異文化にいると思えばいいと気付き、一緒に楽しく暮らそうと心がけた』という趣旨の発言をしていました。私は『なるほどなあ』と感心しました。実践するのは難しいでしょうけれどね…。でも、基本は親孝行をしたくて母親と一緒に暮らすわけですから、私も人の手は借りながら、なるべく母親の笑顔がいっぱい見られる生活をしていければいいなと、いつも思っています」
厳しい現実に縛られながらも、自分らしい人生を謳歌(おうか)する、若々しい気持ちを持った中高年たちが登場するのも本作の見どころだが、松坂は自らの体験を踏まえ、50代、60代を楽しく過ごす秘訣(ひけつ)をこう語った。