あれから、およそ4年ぶりの再会です。トニーは、私たちを覚えていました。あの指輪を見せると、懐かしそうに笑いました。今はアーティストとしてエキシビション用に作品を作り続けているようです。ラピタ展の作品について聞きました。なぜ、紙に印刷せずに、原版を提出したのか。答えはいたってシンプル。「僕はカービングアーティストだから、それにプレスマシンも持ってなかったしね」と。この作品は、2カ月かけて作ったそうです。最初の1カ月は、毎晩11時になると、ただただキャンバスを見続けていたそうです。すると、ある時、ふと絵が浮かんでくるのだそうです。全体でなく、一部分だけ。それを描いて翌日に彫る。それを繰り返し、大作が完成しました。