飼い始めた人にも
執筆の中で浮かんだ疑問を獣医が解説したり、老猫を見送った経験者たちのコメントも多数収録したり、バランスのとれた内容だ。「老猫の飼い主だけでなく、飼い始めたばかりだったり、猫を飼いたいと思っている人にも、ぜひ手に取ってほしい。老いをともにするのは覚悟がいりますが、それだけに、今の一瞬一瞬がいとおしくなります」
タンゴは13日早朝、17歳と23日で空へと旅立った。斉藤さんの膝の上で息を引き取ったという。「タンゴが生まれたこと、私と出合ってくれたこと、長い時間を一緒に生きてくれたこと、感謝しかありません。なかなか幸せだったと、タンゴがそう感じてくれているなら、言うことないんですけど」。きみも、わたしも。“そのとき”まで、ずっと幸せでいるために。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■さいとう・ゆか 1970年、北海道生まれ。20歳で上京し、フリーの音楽ライターに。雑誌やウェブサイトを中心に、ミュージシャンをはじめとした人物インタビューやライブ評などを執筆。また、アーティストブックの取材・構成も多く手がける。最近は猫ライターとしても活動中。
「老猫と歩けば。」(斉藤ユカ著/幻冬舎、1400円+税)