サイトマップ RSS

【エコノナビ】コメ農家の意欲そぐTPP合意 (1/2ページ)

2015.10.21 10:30

 自縄自縛という言葉がこれほどピッタリ当てはまる事例も少ないのではないか。今月初旬の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)合意で日本が米国と豪州との間でコメの輸入枠を新たに設定したことである。

 日本の国会はTPP交渉を開始する直前の2013年4月に、コメなどの重要農産物は関税撤廃の除外とすることを決議しており、今回、その決議に沿った形で1キロ341円の現行関税を死守したというわけである。当時、既得権益維持に懸命な農協と、票田確保にきゅうきゅうとする農林族議員らが躍起になって決議を主導した。

 しかし、今回新たな輸入枠を設けたことで、おいしいコメを作ろうという農家の意欲と生産性向上への努力に冷水をかけてしまったことを国会議員らは認識しなくてはならないだろう。

 今回の合意内容では米国に対し当初5万トン、豪州には6000トンの輸入枠を設け、13年目以降それぞれ7万トン、8400トンまで拡大する。

自らの無策を告白

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ