だが、放火か自然発火かが争われた今回の審理が、無駄だったとは思っていない。火災原因がはっきりすることは「なによりも娘の供養になる」とした。
今年8月、服役中の大分刑務所(大分市)で面会に応じた朴龍晧元被告も「嘘の自白は人生最大の後悔。20年間思い出らしい思い出がなく、心に大きな穴が開いている」と語り、「この空白を取り戻したい」と再審開始決定を待ち望んでいた。
火災の約5年前に青木元被告と知り合い、同居を始めた。初期消火に失敗し、「子供が亡くなった衝撃と助けることのできなかった自責の念で、心が弱っていた。取り調べの恐怖に耐えられず自白した。心の自殺だった」。
2人が服役していた和歌山刑務所と大分刑務所では、待機していた弁護団のメンバーがそれぞれ本人に面会。再審開始決定と、刑の執行停止の一報を伝えた。和歌山刑務所で面会を終えた弁護士によると、青木元被告は「科学的に証明された真実を認め、正義の決定を出していただきありがとうございます」とほっとした様子だったという。(SANKEI EXPRESS)