街のあちこちには、半年前の大地震で倒壊した建物のがれきが、今なお残っている=2015年10月24日、ネパール・首都カトマンズのサク地区(岩田智雄撮影)【拡大】
「経済封鎖」で物資不足
タンクローリーやトラックは、インドとの国境をほとんど越えられなくなった。インドは「貨物業者が(デモによる)治安上の懸念に苦情を訴えている」と説明しているが、ネパールへの中国の影響力が強まる中、マデシの権利拡大をもくろむインドによる事実上の「経済封鎖」とみなされている。
ネパールでは24日まで、ヒンズー教の祝日を含む約1週間の連休だった。サク地区で料理をしていたシャラショティ・シュレスタさん(53)は「ガスも手に入らない。不幸な連休になった」と、力なく角材をくべた。
ネパールとインドは1989~90年にも貿易・通過協定の更新問題などで関係が悪化し、インドは1年余り「経済封鎖」をした。ネパール政府は今回、中国から燃料を輸入する道を探っているとはいえ、中国との国境は山岳部にあり、十分な物流確保は望めない。計画委のダンガル氏は「この国のことを決めるのはネパール人だ」と、インドへの不快感をあらわにする。(カトマンズ 岩田智雄、写真も/SANKEI EXPRESS)