ノーベル医学・生理学賞に決まり、記者会見する大村智(さとし)・北里大特別栄誉教授=2015年10月5日夜、東京都港区(共同)【拡大】
2カ国で流行が続いているのは、現地の治安が悪いこと、そして一部の住民にポリオに対する正しい理解がないことによる。パキスタンでは、反政府勢力により、ポリオ撲滅に取り組む最前線のスタッフがこの20カ月で80人殺害されたという。子供たちの未来を守るため、命がけで取り組む現地スタッフには頭が下がる。
日本では1980年を最後にポリオの感染はない(ワクチン接種で感染した例を除く)。予防接種が奏功したわけだが、1975~77年生まれは接種後に抗体が十分に上がっていない恐れがあり、注意が必要だ。
この年代に該当する私も、アフリカに行く前にポリオワクチンを受けた。だが、世界からポリオがなくなれば、いつか予防接種がなくなる時代が来るかもしれない。撲滅までのあと一歩は間違いなく、人類に取って大きな一歩となるだろう。(道丸摩耶/SANKEI EXPRESS)